偶然日記

いまのテーマは愛と適切な距離感♡

ベッドの中で書いてます。

とてもまいっています。


でも笑顔を作って寝ます。

なにもかもおいつめられており、

先行きが見えず

味方を見出せません。

しかしうまくいきますように。

さいきん発見したことがあります。

夜、アパートの廊下を歩いていて、

シャンプーの匂いがすることがあるけど、

あの、シャンプー然としたシャンプーの匂いっておそらく

ラックスなのですね。

ラックスを買ったら、開ける前からあの、正統派の、なつかしい、シャンプーの匂いでした。


おやすみなさい

のり弁

きょうの夜はのり弁とプディング。

うまれてはじめて「パンプディング」を食べた。

大島弓子さんの、バナナブレッドのプディングって、こんな感じなのかな。

 

きのうの昼はたこやき。

超能力をもつというおじさんがやっている、たこ焼き屋にいってきたのだった。

後輩と。

場所は南千住。

おじさんのパワーによって、たしかにちょっと、たこ焼きの味が変わった。

こってりからさっぱりへ。というふうに。

また、おじさんのパワーによって、わたしの香水の匂いも変わった。

「感度を見てあげるよ」といわれ、わたしの差し出した右手に、念を送るおじさん。

普通は「熱さ」を感じるものらしい。

「むしろつめたさをかんじます」とわたしがいうと、

「それはマイナスのエネルギーが抜けてるところだから」と言われた。

このところずっと自殺のこと考え続けているから、マイナスのエネルギーで満ち満ちてしまったのかな?(笑)

「感度をあげるにはどうしたらよいですか?」ときくと、かんたんなことをふたつ、教えてくれた。

 

「仕事に行く前(社会人と思われたのかな?)と、眠る前、鏡を見て笑顔を作ること。これが自分の笑顔だっていう笑顔を。」

「合掌して、鼻から吸って口から吐く。3~4回やればおちつくよ」

 

ふうん。やってみよう。

 

そのあとはてくてく、ちょっとずれた世界を歩く。

あとからしったけれど、そこは東京のドヤ街「山谷」

バグったようなシュールな風景があまりにもつぼで、「変な町に来たなあ」とぼんやり、あしたのジョーの像の前で写真撮ったりしてたことがすこしはずかしい。

ぐっとくる飲み屋もあったな。

帰ってからネットで散々、山谷のことを調べた。

もう山谷の虜。

こんどは山谷のことをリスペクトしたうえで、歩こう。

あの飲み屋、行こう。

お風呂

大学へ行くも間に合わず、図書館の個室でPCをひらく。

個室を個人で使う場合、ドアは開け放しておかねばならないという決まり。

暗闇の方が小説がかけそうだから(いまも、暗い部屋でこれをかいている)、個室の灯りを消して、PCの画面から放たれる青白い光だけみつめる。

 

ふと顔を開けると、個室の前で、女の子が、おびえた顔をしてこちらを見ている。

くらがりで、PCの青白い光にしたから照らされたわたしは、なにかの「容疑者」みたいで不気味だったかもしれない。

ねむったり、本を読んだり(大江健三郎の『個人的な体験』読了!すばらしかった!)そのへんをうろちょろしたり、四時間以上そこにいた。

大江健三郎漬けの日々だから、自分の小説のつたなさがくっきりとわかる。

110字くらいしか、書き進められず。

帰り、軽くパンの食事がしたくて、通りかかるたび気になっていたホットドッグ屋さんへ。

お兄さんがふたりでやっている、

レゲエ?ヒップホップ?がガンガンかかっているようないかつい店なのだけど、

店内のテレビ画面にはいつもプーさんのアニメが流れている。

よくみるとプーさんみたいなお兄さんにホットドックを作ってもらう。

ポップコーンをおまけしてもらってうれしかった。

きょう、すこし雨が降ったからかな。

夜9時、葬儀場の敷地内を、ポップコーンつまみながら横切る。警備員がわたしを見る。

 

 

(きのう、更新したブログに、カラースター?をつけてくれたひとがいてうれしい。一人目の読者。そのひとと、わたし、誕生日がいっしょで、大学の学年も一緒だった。)

偶然日記、レアチーズケーキ

バイトへゆく。

鍵が閉まっていた。中にいた先輩があけた。

きのうばったりであった友達が言っていたことをおもいだす。

「静かな職場、無音の職場が苦手で・・・・・・」

へえそうかなあ、と思ってきいていたけれど

たしかに、そうかもしれないですね。

先輩と私。

この2名しかおらず、静かな職場、無音の職場だった。

はなしかけてみたが、返事の声がひくくてつめたくて、ショックで黙りこんでしまった。黙り込んでいたら、わるかったとおもったのか、あちらが饒舌になったけれど、立ち直ることができずため息をついてしまった。失礼だっただろうか。

冷たさとか無関心とか悪意とかに敏感なのである。

このところ、人生のテーマは一対一の人間関係。

 

 

バイトが早く終わったので、夕方5時前、bunkamuraの「風景画の誕生」展へ。

絶妙な空き加減だった。

5枚の絵が展示されている部屋があるとしたら、そのうち3枚の絵のまえに、それぞれひとりずつ立っている、という感じ。

館内を歩きながら、一貫性のある世界の中に引きこまれるのだけど、でていったら忘れちゃった。お腹が空いていたからかな。印象に残ったのは、曇り空に浮かんだうお座の象徴(ばってんに並べた二匹のさかな)、水を飲んでいる羊のうっとり顔。

あ、外のお店で赤瀬川原平の『世の中は偶然に満ちている』を購入。

死後発見された、原平が30数年かきためていた「偶然日記」の書籍化。

原平はその日起きた「偶然」やその日みた「夢」を書き記し、「偶然日記」となづけていた。

そういえばそんなこと、原平さん言ってたな。『異次元が漏れる』のなかで。

このブログの名前が「偶然日記」なのって、しらずしらずの原平さんの影響か。

偶然。

 

そのあとはマメヒコへ。

どのテーブルにもランタンが灯っていて、地下室の礼拝堂みたい。

レアチーズケーキとカフェオレ。

レアチーズケーキはクッキー生地の上に、かたちのないやわらかいレアチーズを「ぼてっ」「ぼてっ」「ぼでっ」と3回落としたような姿で、たいへんおいしかった。

あんまり居心地がよくて、『個人的な体験』よみながら、二時間くらいいてしまった。

礼拝堂の空気をまとったおかげで、そのあとの満員電車でもうっとりとしていられた。

帰ってからもうっとりしていた。

母がコメダ珈琲プリペイドカード3000円分を、わたしに贈るという。「コメダのコーヒーで、卒制がんばってね」と、メールにあった。

わたしがコメダ珈琲で小説を書いていることを知っているのは、母だけだろう。

ありがたい。

ぱたん、

一か月くらい前かな、つまり10月のことだ。夜、駅で、10月だというのに、毛皮の女が歩いていて、その女はごく自然に、隣を歩いている男と、手をつないだ。お互いがどうじにふっと手を伸ばし合って繋いだ、という感じだった。

どんな顔か見てやろうと、追い抜いて、ふりかえってみると、その女の腹は膨らんでいて、つまり孕んでいた。幸福な夫婦。そのとたん、わたしは、生涯そのようなこととは無縁だろうなと悟った。男の人にかぎらず、どんな人間とも親密になることはできない。そのようにわかってしまった。

 

きょう、装丁のうつくしい詩集を買った。パソコンはまだ愚かだ。「そうていのうつくしいししゅう」を変換して、「想定のうつくしい刺繍」となってしまうとは。

谷川俊太郎の「あたしとあなた」という詩集。

この詩集を買ったことを機に、あの日の悟りは帳消しとしよう。

この詩集を今後、わたしがだれかと親密に結びつく、そのシンボルとする。

 

夜、駅でばったり友達に会う。いっしょに電車に乗って帰る。ヨカッタ。

暗殺の森

ゼミに行くつもりだったが乗り換えの駅で、手に持っていたはずのトートバッグがないことに気づき、ひきかえす。

トートバッグも無事みつかり、ふたたび電車に乗り大学へ向かうけれどE駅についたときにはゼミの時間は終わっていた。

大学へ向かう道のり、メロンパン屋のまえでゼミの先生に会う。

みちばたで、「暗殺の森」のことを解説してもらう、先生のおすすめしてくれた映画で、このあいだの夜、新宿へ観に行ったのだ。とてもよい映画だった。

別れ際、「がんばって書いてね」といってくださった。卒制の小説のことだ。そのことばが、そのことばだけが、すごく生きる希望になる。

今朝の夢の中にでてきたような、ハンバーグ定食を食べて帰る。

夜、数か月ぶりに、すこしかきすすめることができた。