偶然日記

いまのテーマは愛と適切な距離感♡

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしへ、詩を贈る

まりなさんへ 「聴く力」茨木のり子 ひとのこころの湖水 その深浅に 立ちどまり耳澄ます ということがない 風の音に驚いたり 鳥の声に惚けたり ひとり耳そばたてる そんなしぐさからも遠ざかるばかり 小鳥の会話がわかったせいで 古い樹木の難儀を救い きれ…

風景

「どこに座ろうと、そこで僕は生活できる。風景は僕から展開してゆく」 『森の生活』ヘンリー・デイヴィッド・ソロー 今日飲んだお茶。 台湾の、「凍頂龍眼金萱(とうちょうりゅうがんきんせん)」。 香ばしくあったまる。 朝は生涯記憶に残しておきたいほど…

うずくまる

うつ病がやってきた お父さんもお母さんも眠ってしまった わたしはこれから眠れる自信がない 聞いたことのない駅で降りてそこで一晩中、 うずくまっていたい

「言葉はヴィールスのように人を侵しつづけ、沈黙という抗体すらもう役に立たない。書物はパンドラの箱、だが今さらページを閉じても手遅れだ。言葉に魂を吸い取られて、人はゾンビのようにさまよっているではないか。」 「メランコリーの川下り」谷川俊太郎…

詩を書き留めておきたい できるだけたくさん。 「六月のうた」谷川俊太郎 あの日もあなたを好きだったのに あんなに哀しかったあの日 あの日も空は青かったのに あんなにうつろだったあの日 人気(ひとけ)のない公園で いつまでもぶらんこに座っていたあの…

午前3時に目が覚めてそれから、眠れない リビングと母の寝室を行ったり来たり 母が目を覚ますのが待ちきれなくて 7時過ぎ、起こしに行く 昼、母がテレビで映画を見ることすらさびしくてしてほしくない ほんとうはいっしょに踊りたい 眠れる森の美女の曲で …

「星野君のヒント」田村隆一 「なぜ小鳥はなくか」 プレス・クラブのバーで 星野君がぼくにあるアメリカ人の詩を紹介した 「なぜ人間は歩くのか これが次の行だ」 われわれはビールを飲み チーズバーガーをたべた コーナーのテーブルでは 初老のイギリス人が…