朝、絶望しはじめのとき、母に電話をかけるも、コメダのモーニング中だったらしく切られてしまう。
それから時間を置いて何度かかけて、15時頃つながる。しばらく話す。
留学のこと、父も母も本気らしい。
わたし留学するのかな。
夜9時までふて寝して、
まだおかししか食べておらず、
「スプートニクの恋人」の主人公「すみれ」は、ちょっとわたしみたいだった。
22歳で、小説家志望で、大学の学科もおなじだし(すみれは自主的に退学したけど)名前がひらがな3文字というところも、神経質でかたづけが下手で、現実を知らないところもおなじ。
違うところもいろいろあるけどね。
やめ時がわからなくてこまった。
23時半頃、ひとりの若い女性がやってきて、わたしのひとつ隣のテーブルに着いた。
やめ時を見失ったわたしは、
彼女の注文をききおえてから、本を閉じようとひらめく。
数分後。
彼女はなんと、注文したか。
「オニオングラタンスープと、パールミルクティー、食後に白玉あずき」
何というか……。
ますますやめ時を見失ってしまい、彼女がオニオングラタンスープを食べ終わり、白玉あずきが運ばれてきたところで本日のわたしはふらふらと席をたち、会計。
もちろん、大久保佳代子似のウェイトレスが、レジを打つのでした。