『 トランスジェンダーとハリウッド 過去、現在、そして』というネットフリックスのドキュメンタリーを観ました。すっごく観れてよかったです。
トランスジェンダーや異性装をするキャラクターがこれまで映画史の中でどのように描かれてきたか、そしてそれらの無知で悪意あるステレオタイプな表現がどれだけトランスの人たちを苦しめてきたか、次々と当事者の口から語られます。「羊たちの沈黙」や「ミセスダウト」「トッツィー」など有名な映画もどんどん出てきて、わたしはとくに引っかかることもなく(時には笑ったりしながら)それらの映画を観ていた、自分の中の特権性と加害性に気づかされました。
性器の話ばかり質問される、シリアルキラーのような異常犯罪者として描かれる、カミングアウトしないと「友人なのになぜ話してくれなかったんだ!」と逆切れされる、トランス女性の役なのにシス男性が演じる、トランス男性がそもそも登場しない、不愉快な売春婦として描かれる、確かにトランスジェンダーのセックスワーカー率は多いが、トランスジェンダーであることを理由に雇用されなかったり失業したりしてセックスワークにつくという背景については描かれない、などなど……。
観てほしい、と思います。
そしてわたしも変わらなきゃ、と思います。