アップリンククラウドで先行配信中のドキュメント『ホドロフスキーのサイコマジック』を鑑賞中、
けっこうぐさぐさ来るのでいったん止めて一休み。
女性の月経についてホドロフスキーが語るシーンが印象的だった。
月経は男が拒絶してきたのです
聖書の時代から
モーゼは月経中の女性を寺院に入れなかった
ヴァギナの血は
悪であり罪であり恥だと言いました
そこで私の助言です
女性は月経の血で自画像を描きましょう
うまく描く必要はなく
月経の創造性を認めるためです
月経の血で自画像を描いたら
ニスを塗り銀の額縁に入れ展示しましょう
見たい人が誰でも見られる場所に
その後月経中の裸の女性たちが集まって、自身のヴァギナから血を掬い取りながら、
ひとつの紙にそれぞれの自画像を描く映像が。
正直11歳から毎月7日間自分の血は見続けているけれど、それでも「ウッ……」って体がのけぞった。でもそれはいっしゅんのことで、
「わたしもやりたい！！！」ってなった。
今度の月経が、こんなに楽しみになったことはない。
なんだろう、このホドロフスキーの最新作は、
観ていてものすごく心の傷口が開かれます。
そして自分は、こんなに安易でもろいもので手当てをしたつもりになっていたんだと気づきます。
その奥の傷をホドロフスキーがハサミで切り開いてくれて、
でもその傷は、切り開いてくれた皮膚は実は着ぐるみで、
そこから素裸の自分が生まれなおす。
ずっと優しさが流れています。
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