タリーズで、
斜め前の、テーブルの、
ベビーカーにお掛けになっている赤ちゃんさま。
黒くてふわふわの頭。
きょう、ずっと、
わたしを見つめていたのは何故ですか?
お母さんと、おばあちゃん(?)が隣にいるのに、
ベビーカーから振り返って、斜め後ろにいる他人のわたしを、
哲学者のような顔して見つめていたのは何故?
すごく知性的な表情だった赤ちゃんさま。
いやわたしもね、あの午後のタリーズで、
哲学的な(?)物思いに耽っていて、
なんだか頭の中で、静かで不思議な波が広がってゆくような感じだったから、
斜め前の、赤ちゃんさまは、
そういうのを敏感に受け取って、感応して、
こちらに合図を送ってくださったんかなーと思った。
どうやら言葉を覚える以前の赤ちゃんさまは、
わたしたちがときどきタッチできるかできないかの、
ものすごい深淵な知性の広がりを生きておられるようだ。
むむ。