今回のガキ使がけっこうおもしろくって、つけたり消したりしながら見ていたけど、笑うことが多かった。
ミラクルひかるの扱いがファンとして見ていてつらかったけど、それ以外は特別に差別的なところもなかったかなと思う。(イジメについてすこし気になるところがあった。そしてミラクルひかるが出てきたものまね特待生クラスのシーンはものすごい複雑にできていて、セクハラ発言をアホの坂田コスプレで芸人にさせることによって、セクハラ、および女性の実力を軽んじることを時代から取り残された文字通り「あほな」じじい的なものとして批判しているようにも、見える。あのあとでダウンタウンらが「いやな気持になったなー、ものまねもっと観たかった」と言っていたのにもすこし救われた)
あとケンコバが出てくるたびほっとした。
あのひとだけがあの場所で唯一、「上がっていない」ように見える。腹式呼吸ができている感じ。ダウンタウンといっしょに仕事をすることや、大晦日のガキ使に出演することを、ものすごい大きな使命だと捉えすぎていない感じが良いのかな。
あと大晦日の夜のテレビって男性原理だなーと思いました。
基本勝った負けた、だよな、と。
まあちょっと極端な妄想だけど聞いてください。
RIZINやSASUKE、ボクシングなんかはいうまでもなく、身体的な強さでいかに相手を負かせるか、ってことだし。
紅白は性別二分法を推してくる挙句、男女で勝ち負けをつける。
ガキ使は松本人志を頂点にした男性社会ピラミッド。松本人志をいかに気持ちよくさせるか。(毎回最後に流れるお尻を叩かれた回数(=笑った回数)、松本が圧倒的に多いけど、ま、そういうことかもね)
あとゴーンさんが海外へ逃げようがわたしたちの暮らしには何の関係もないけど、あれだけ速報で流れるっていうのは「日本社会の掟を破ったものは痛い目を見るぞ!」というわれわれのメッセージにも見えてしまう。
大晦日の夜のテレビは来年も男性原理でありますように、という社会からの願いがこめられているかもしれない。
怖いな……。
って、なんか自分でも書いていてもやもやしてきたなぁ。
読んでくれた人でもやもやしたひといたら、ごめんなさい。