雨宮まみさんのブログより引用
「あるときに、何気なく「タトゥーを入れようかな」と口にしたところ、
男のひとに反対されたことがある。
男によっては、そういうの萎えるからやめたほうがいいんだと。
それはその通りだと思うけど、
軽蔑と嘲笑がこみあげてきたのを覚えている。
この男のひととは、つきあってなどいなかった。
でも、彼は自分がときどき見るわたしの身体のことに、
一般論として、そういうふうに口を出したのだった。
いったい、わたしは、
女は、
世間の男たちの望む
「こうでなければ欲情してやらない」
という基準を、
いくつクリアし、
いくつ厳密に守り、
口をつぐんで欲情されるようにがんばらなくてはならないのだろうか。
こういう髪型はダメ、
こういう服装はダメ、
こういう化粧が好ましく、
こういう言動が良いとされることを、
ひとつも取り入れず生きている女は、どれだけいるのだろうか。」
雨宮さんが亡くなったあと
背中に「雨宮まみ」ってタトゥーを入れようか悩んでいた。
その頃通っていたバーテンの男にそれを言ったら、
雨宮さんが言われたのとまったく同じことを言われた。「萎えるからやめな」
そんなことを思い出したので。