「タートルネックにスカーフ結んで
赤い口紅塗る。
そんな大人な格好がしたい。」
自分の中のちいさな子どもが、わたしに言った。
「大人になったんだから。
(見た目は)知的な大人の女性になったんだから、
気にしてるその体型も大人らしくてすてきだよ。
大人になったんだから(見た目はね)
もっと大人の女の人の格好してほしい。
冒険してほしい。小さな世界にとどまらずに」
そんなことをちいさなわたしが話してくれた。
正直わたしは少年のようなファッションやナチュラルメイクが好きだと思っていたし、自分の雑さを活かしたラフな感じが似合ってるぜぇ~なつもりだったんだけど……。
見た目も知的というよりぼんやりな感じだと思ってたけど……。
でもたしかにスカーフって憧れだったな、口紅も。
スケジュール帳に、書き込んだ。メイクする日。スカーフ結ぶ日。今度の月曜日。