わたしは彼氏いない歴=年齢だがセックスをしたことは何度かある。
というふしぎな経歴で、
もしこれから初めての彼氏ができるなんて幸運なことがあったら、彼にはそれを何て伝えたらよいのかときどきちょっと考える。
処女のふりをするのは無理があるし……
前にデートをした人に過去の恋愛のことをきかれ、嘘の元カレの話をしたときなんかばれてるような気がしてつらかった。けっきょくそのデート相手とは音信不通になった。
そんな悩みを今日、大人の女性の知り合いに話したら
「うどんちゃんはかわいいから彼が焼きもち焼くかもしれんよぉ~」と明るく言ってくれて笑った。焼きもちなんて焼いてくれるひと、現れるかなぁと思いながら。
おそろしく圧倒されるすさまじい自伝マンガだから感想は書かないし書けない。こんなブログにちょこっと書く感想なんて野暮に思える。
一冊読み終えたとき感動もしたけどどっと疲労も来て、まだ夜の九時にもかかわらず眠った。
そんで夢を見た。
夢の中でわたしは書評を読んでいて、そこでは精神科医の男性が自身の体験を書いた本が紹介されていた。
読んでいると精神科医の男性視点になってその苦しみを追体験した。
その精神科医の男性には娘がいて、娘は集団レイプかなにかをされ警察に保護された。
父として娘に面会を希望したが許可が一向に下りない。
むりやり娘の保護されている部屋に入ると、そこには裸の娘が警察官の男たち(?)に股を開いていた。
おどろき、男たちから娘を救おうとするが、娘は自分である父に怒っている。「入ってこないでよこれは自分の意志なのよ!!!」
これから娘を犯した男たちへの裁判が始まるが、娘の言葉からは戦いの相手はむしろ「自分」であるように感じられた。
……
夢から醒めて、まだ真夜中だった。
愛する女(娘であれ恋人であれ)がほかの男とセックスをするということが、
男性にとってどれほど苦しいことだったのかこの夢で分かった。
「自分を除いて、愛する女が男たちの狂った世界に行ってしまう」
という疎外感が苦しいんだと。
「女は強い」とか「したたかだ」とかよく聞くけれど、
やっぱり男の人からみれば女は、愛する女は
もろくて、まっすぐで、心配で目が離せない存在なんだ。
そんなこわれやすいきらきらしたまっすぐな女が、自分だけの女が、
男のいっぱいいる狂った欲望の世界に呑み込まれて捧げられてゆく姿は見てられないのだろう。
そうわかった。
しかもその狂った欲望の世界にも真実はあり、女のもろくてまっすぐすぎるところが、その真実に惹かれて呑み込まれてしまうというのも理解できるからなおさら苦しいのだ。
なんだかわかりすぎて苦しい夢だった。目が覚めてもまだ泣いている。