2018-02-05 詩 詩メモ 詩を書き留めておきたい できるだけたくさん。 「六月のうた」谷川俊太郎 あの日もあなたを好きだったのに あんなに哀しかったあの日 あの日も空は青かったのに あんなにうつろだったあの日 人気(ひとけ)のない公園で いつまでもぶらんこに座っていたあの日 アルバムにないあの日 日記のつけられなかったあの日 いつかはあんなに忘れたかったのに 今は忘れてしまうことが怖しい―― あの日わたしは二十歳だった