偶然日記

いまのテーマは一対一の人間関係。

詩メモ

「取ってしまいましょう 取っちゃえば大丈夫すぐ治ります そういうものなのかそういうものなのだろう 看護師が薄いカーテンを引いて 治療台に横たわるわたしの太ももにピンセットが 触れたと思った瞬間にはもう終わっていた あっけなく 摘まれ引き離されたわ…

わたしへ、詩を贈る

まりなさんへ 「聴く力」茨木のり子 ひとのこころの湖水 その深浅に 立ちどまり耳澄ます ということがない 風の音に驚いたり 鳥の声に惚けたり ひとり耳そばたてる そんなしぐさからも遠ざかるばかり 小鳥の会話がわかったせいで 古い樹木の難儀を救い きれ…

「言葉はヴィールスのように人を侵しつづけ、沈黙という抗体すらもう役に立たない。書物はパンドラの箱、だが今さらページを閉じても手遅れだ。言葉に魂を吸い取られて、人はゾンビのようにさまよっているではないか。」 「メランコリーの川下り」谷川俊太郎…

詩を書き留めておきたい できるだけたくさん。 「六月のうた」谷川俊太郎 あの日もあなたを好きだったのに あんなに哀しかったあの日 あの日も空は青かったのに あんなにうつろだったあの日 人気(ひとけ)のない公園で いつまでもぶらんこに座っていたあの…

「星野君のヒント」田村隆一 「なぜ小鳥はなくか」 プレス・クラブのバーで 星野君がぼくにあるアメリカ人の詩を紹介した 「なぜ人間は歩くのか これが次の行だ」 われわれはビールを飲み チーズバーガーをたべた コーナーのテーブルでは 初老のイギリス人が…